赤い糸のその先は…。
嬉し楽し女子会

麻美ちゃんのアパートに着いた私達は、


ビールとジュースを冷やして、お鍋の準備もして、


順番にお風呂に入ってパジャマに着替えた。



「ゆずちゃんって、つるつる卵みたいね。」


そんな事ないよ? 麻美ちゃんだって色が白くてキレイだよ。


「なんていっても、裏の顔は有名エステサロンの特別役員さんだもんねぇ。」


ユキちゃんは、未来の社長夫人になるかもしれないよ?


「でも、さっきの誘いを断るのは惜しかったかなぁ。


一回くらい、お試しデートしても良かったかも。」


「ダメだよ。ユキちゃん、そんな事言っちゃあ。」


ちょっぴりムッとした私の頭を、


ゆきちゃんは「はいはい」って宥めるようにヨシヨシしてくる。


「私は、あんなナンパ男は嫌いだな。」


「でも、ゆずちゃんの勇ましい姿が目に焼き付いちゃった。 ふふっ。」


「ゆずってサイコーにカッコよかったよん。」


惚れ直したぁって、ユキちゃんが抱きついてくる。


なんだか、楽しい。今日は女同士語り合おうね。
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