赤い糸のその先は…。

彼女が本社にいることがわかってからの一年は、


頻繁に本社会議に出席して、彼女を盗み見していた。


まるで、ストーカーだった。


姉貴には、そのたびに冷やかされたけど、そんなことはお構いなしだった。


そんなこんなで、やっと本社に戻れた俺は、


佐伯ゆず葉を部下として近くに置くことにした。


理由は何とでも、こじつけられる。


今の俺は企画部の課長なんだから。
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