赤い糸のその先は…。
うーーーぅ、どうしようかなぁ。
反省しているみたいだし...。
「じゃあ、ちょっとだけですよ。
ヘンな事したら、今度は投げ飛ばしますからねっ!」
少しだけ、そう、少しだけ謝るチャンスを上げようと思った。
まだまだ5月の夜は少し肌寒くて、
その寒い中、家の門塀の前に課長が立っていた。
「本当にさっきは悪かった。 すまん。 でも、俺は本気だから。
ずっと、お前を想ってきた。 本当だ。
だから、お前にも俺の事を想ってもらえるように頑張るよ。」
そう言って「俺に、チャンスをくれないか?」って懇願された。