私と先輩。
少しよろけつつも、しっかりと奏を受け止める。
「昨日、クッキー渡せた!?」
私を見上げる奏の目は、すっごくイキイキしていた。
うわ、すっごい恥ずかしい…。
昨日のことを思い出して、また顔が赤くなってしまった。
「え!?なになになに?いいことあったの!?」
私の反応を見て、奏はイキイキと目を輝かせている。
なんとかごまかそうとしてみたけど、結局奏にはかなわず、昨日のことを言う羽目になった。
「じ、実はですね…」
私が話している間、奏はすっごく嬉しそうに何度も頷いていた。
そのとき、ふと視線を感じたので見てみると、委員長がこっちを見ていた。