私と先輩。


…確かに、ある意味有名になりそうだな。


「あーッ!!」


急に、図書館に誰かの声が響いた。


驚いて振り向くと、男子生徒が私と奏を指差していた。


…隣りにいたのは、柏崎先輩だった。


「あ、こ、こんにちは…」


ペコリと、頭を下げる。


「こんにちは」


先輩と、あいさつを交わしただけなのに。


なぜか、嬉しいなんて思っている自分がいた。


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