†王道迷宮†
「この子は次男の拓馬です。歳は朝倉さんと同じかと」
氷室さんの紹介があって、あたしは"よろしくお願いしますね。"と挨拶をする。
「あ・・・俺は氷室拓馬です。よろしくお願いします。朝倉グループのご令嬢。」
あのクールな拓馬がニコリと笑い、挨拶をする姿を見て、少し噴出しそうになった。
「では、そろそろ・・・今日はこれで。」
別れを切り出し、立ち上がる。
「おお、そうだね。そろそろ・・・。では娘をよろしくお願いします。拓馬玄関までお見送りを頼むね。」
そう言ってあたしと氷室さんと舞璃ちゃんは別れた。
