ぬくもりをもう一度
じわりじわりと近付く、

俺と香澄の距離。


もしこれで

目覚めてしまったら

どうしようかと考えてみるけれど、

燃え上がった感情の前では

どうすることも出来ない。


あと少しで、香澄と重なる。


俺は静かに目を閉じ、

あと数センチの距離を

じりじりと詰めていく。


そしてとうとう、

俺たちの唇が重なり合った。


胸の鼓動が最高潮に達する。


久し振りに感じる香澄の唇の感触に、

全身がゾクゾクと

音を立てて歓喜の声をあげる。





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