ぬくもりをもう一度
電話の向こうからはぁっと

大きな溜め息が聞こえたかと思うと、

まくし立てるように

郁哉が乱暴に言う。


「だいたい、阿久津さん達に

 何があったか俺は知りませんけど。

 でも、そんな投げやりな阿久津さん、

 すっげー情けないっすよ」


「情けない、だと……?」


年下の郁哉に説教されている気がして、

俺も段々と腹が立ち、

言葉に刺が出始める。


なんで郁哉になんかに

責められなくちゃいけないのだろう。


「そうです。好きなんでしょ?

 まだ飯島さんのことが。

 だったらちゃんと気持ちを

 伝えてからにしてくださいよ、

 諦めるのは」


酔っ払っているはずの郁哉から

的を得た言葉を受けて、

何もいえなくなってしまう。





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