ぬくもりをもう一度
手にしていたフォークと

ナイフを静かに置き、

ひとつ息を吐いてから

確かめるように話し始める。


俺の気持ちを、

香澄にきちんと伝えなければ。


「俺には今、彼女はいない。

 香澄と別れてから今までずっと、

 付き合った人はいないんだ」


「じゃあ、この間の……」


「アイツ、野々原は俺と同期で、

 アイツが一方的に言ってるだけだ。

 俺はアイツのこと何とも思ってないし、

 これからもどうなることもない」








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