ぬくもりをもう一度
「でもそれは“昔のこと”。

 今の亨くんは、

 本当に素敵な人だなって思う。

 だって、こんな素敵な場所へ

 連れてきてもらったんだから」


香澄の言葉、表情全てが愛しく感じて、

俺は思わず強く抱き締めた。


「亨、くん……?」


俺の突然の行動に驚いたのか、

香澄は固まったまま俺を呼んだ。


「香澄、あの頃の俺は

 自己中心的でダメなヤツだった。

 本当にごめん。

 でも今の俺は、……あの頃とは違う」


そう、違うんだ。


自分のことしか考えなかった、

あの頃の俺とは。





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