ぬくもりをもう一度
一方的に押し付けられた書類に

目を通しながら、

小さく溜め息をつく。


部下はこのためにいるワケじゃ

ないのにさ。


上司は自分のいいように

俺らを使っては楽をする。


なんだか、不公平だ。


気を取り直して、

パソコン画面に向かい始める。


時々、

すっかり冷めてしまった

コーヒーを口に含みながら、

ただ黙々と作業を続ける。





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