ぬくもりをもう一度
この部署は

電話がかかってくることが

ほとんどないのが、

俺にとっては気楽だった。


ふと隣から走り書きされた

ポストイットが、

キーボードの端っこに

差し出される。


「……」


それを見て、

またか、

と心の中で溜め息をつく。



『阿久津さん

 今日、一緒に飲みに行かない?』





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