ぬくもりをもう一度
その笑顔に今まで

どれだけ助けられただろう。


心の底から安心させてくれる

その微笑みに、

俺もほんのりと笑った。


「じゃあ、この焼きそば

 食べ終わったら行こうか」


「うん」


そう言うと、俺たちは

少し濃い味でビターな香りのする

焼きそばをつつき始める。


急ぐでもなく、のんびりと。


香澄との再会を望んでいた俺にとって、

この何気ない会話、

何気ない時間が

とてもとても幸せに感じる。








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