後悔バス【短編】
『婆ちゃん、俺、婆ちゃんにも話があるんだ…』


『ふうん…』


と言うだけで婆ちゃんは振り向きもせず、手を動かしてる


何をそんなに作ってんだか…


『婆ちゃん、俺さ婆ちゃんが作る弁当嫌いだったんだ。友達の弁当には赤いウインナーとかハンバーグとかプチトマトとか…とにかくカラフルでさ、婆ちゃんのは全部褐色だったろ?』


婆ちゃんは黙って聞いていた。手は動かしながら…


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