ダイヤモンドの誘惑
発表会が終わり、

祝賀会も早めに切り上げたオレとかすみは、

愛斗の運転で、

オレの自宅へと向かった。


リビングからの夜景を、

見つめるかすみ…


オレは後ろから、

今日受賞したジュエリーを

順番に付けていく。

ピアス…ネックレス…指輪・・・

・・・

「こんな大事な物・・」

かすみはオレを見つめ、言った。

・・・

オレは微笑み、

かすみを抱きしめた。

「これはすべてかすみの為だけに

作ったジュエリーたちだ。

今後、商品になる事はない・・・」


「…蓮」


「やっと取り返した…

オレだけのかすみ・・・」

オレの言葉に、

涙目で微笑んだかすみ・・・
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