ダイヤモンドの誘惑
でも、

愛斗に腕を掴まれ、

身動きが取れなくなってしまった。

・・・

「離してください」

必死にお願いした。

・・・

「この手は離せません。

社長が、私に頼むほど、

女性に会いたいと言ったのは

初めての事なんです」

・・・

「・・・え」

・・・

「よっぽど、貴女に会いたいのでしょう。

それに・・・

指定の場所まで連れて行かなければ、

私が社長に怒られます。

見た目とは違い、

怒らせると、手に負えなくなるんですよ。

私のクビを免れると思って、

お願いします」

・・・

そこまで言われ、

必死な眼差しに、

断る理由を失ってしまった。
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