青空バスケ―番外編―

「お前のとこの先生から苦情が来たぞ」

「ま……マジですか……」

「マジだ」


こ、怖いよ……鈴山先輩……。

助けを求めて高瀬先輩を見る。

でも高瀬先輩はそんな俺を見て失笑したまま首を横に振った。


「そ……そんな!!」


高瀬先輩は俺の味方だと思ってたのに!


「翔太、お前の数学の成績……ヤバいんだったよな?」

「は……はい……」

「もし、これ以上成績悪くなったら……お前、試合に出られないぞ」

「えぇ!」


そ、そんなの……嫌だ!!


「俺、試合出たいっす!」

「……じゃあ、勉強するしかないな」


今まで黙っていた高瀬先輩がボソリとそう呟いた。


べ、勉強……。


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