青空バスケ―番外編―

「勉強も嫌っす……」

「じゃあ仕方ないな。
翔太にはレギュラーから外れてもらって……」

「ま、待ってください!
本気ですか!?」


スタメンだけじゃなくてレギュラーからも外されるなんて……!


「本気だ」


鈴山先輩の鬼……!!

誰か……誰か俺を助けて……!


そう思った……その時。


「あ……いたいた、花井君!」


はっ……岬先輩!

岬先輩なら助けてくれるはず!

そう思って期待に満ちた目で岬先輩を見る。

先輩はいつものように優しくニコッと笑いかけてくれた。


「花井君」

「はい!何でしょう!」

「顧問の先生からの伝言なんだけどね」

「はい!」

「明日から部活に来なくていいから、だって」

「はい!…………って………えぇぇぇ!?」

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