青空バスケ―番外編―

「……あたしが正直に言わないで、あんな質問したのが悪かったけど。
お金に余裕があるのかって聞かれたら、そんなのないけど。
……大和の言ってることは全部分かってるの。
……あたしだって妊娠してなかったらそうだよねって笑ってたと思うし」


でも……、と岬は続ける。


「今……どうしたらいいのか分からない。
昨日、陽性反応見たときはすごく嬉しかったのに……」

「……大和は子供を受け入れてくれないって?」


南雲先輩の質問に岬は大きく首を横に振る。


「大和は絶対受け入れてくれる。
でも……本心は違うって分かってるから。
本当はまだ早いって、そんな余裕ないって思ってること……知っちゃったから……」


岬……。


「……無理はしてほしくない。
本当はそんなに嬉しくないのに、無理して喜んでほしくなんてない」


そう言いながら岬はまるで自分のお腹を抱きしめるかのようにそっと手を当てる。


「……栞奈は?
栞奈はどうしたいんだ。
大和にまだ早いって言われたら下ろすのか?」

「そんなこと絶対にしません!」


南雲先輩の質問に素早く反応した岬は大きな声で反論する。

そこからは岬のしっかりとした意思が汲み取れた。


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