青空バスケ―番外編―

A.M 9:00 谷家到着

ピンポーン、とインターホンを鳴らす。

すると、ゆっくりドアが開いて見慣れた顔が出てきた。


「優太ー!!!」

「カズ!?
あ、え、えっと……どうしたんだ?」

「遊びに来たよ!!
あーそーぼ!!」

「あ、あー……今日はちょっと……」


優太は俺から目をそらしながらそう言った。


「ダメ?」

「レポートを今日中に終わらせなくちゃいけなくて……。
ご、ごめんな、カズ」

「別にいいよ!!
レポートならしょうがないしねー!!」

「ははっ……朝からテンション高いな」

「そう?
俺はいつもこんなもんだけどなー!!」

「そうだな。
じゃあ、また今度な」

「あ、待って!!
今日何の日か知ってる!?」

「え、きょ、今日!?
そ、そうだな……。
強いて言うなら……レポート提出日前日かな」

「そっかー……。
うん、分かった!!
じゃあ、頑張ってね!」

「頑張るよ。
じゃあ、また……」


優太はそそくさとドアを閉めた。


んー……何かちょっと様子がおかしかったなー!!

……ま、いっか!!


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