青空バスケ―番外編―

A.M 11:45 イタズラ電話

一度家に帰った俺は、暇すぎて何をしようか考えていた。

そして……

そうだ、イタズラ電話をしよう!!

と思って、誰に電話をするか考えていた。


「んー……優太と楓はダメでしょー!!
……あ、大和!!
そうだ、大和に電話しよーっと!!」


そうと決めた俺はすぐに大和に電話をかけた。

二、三回コールが鳴って大和が電話に出た。


《もしもし》

「あ、大和ちゃーん!!」

《す、杉崎先輩!?》

「やっほー!!
今、何してた!?!?」

《え!?
い、今は………》

「あー!!
もしかして栞奈とデート中!?!?」

《あ……はい!そうです!》


もー、相変わらずラブラブだなー!!

大和は昔から栞奈のこと大好きだったもんね!!


「栞奈もそこにいるんでしょー!?
ちょっと代わってよー!!」

《えっ……あ、えっと、栞奈は……迷子!
そう、今アイツ迷子なんですよ!
本当、すぐどっか行っちゃうんですよねー……あはは》


あー、そっか!!

栞奈は結構方向音痴だもんね!!


「早く探してあげないと!!
栞奈、泣いちゃうよ!!」

《そ、そうですよね!
じゃあ、今から探してきます!》

「あ、大和!
今日は何の日か分かる!?」

《きょ、今日……ですか?
えっと……デート記念日とかですかね、ははっ……》

「……そっか。
大和にとってはそうだよね!!」

《じゃ、じゃあ……失礼します!》


そう言って、電話が切れた。

……栞奈、早く見つかるといいな!!


うーん……けど、大和も何か様子がおかしかったよねー!!

みんな、今日はそういう気分の日なのかな……?


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