青空バスケ―番外編―
もしかしたら中山なら解決法が分かるかと思い、俺は会ったばかりの中山に今の状況を相談してみた。
俺が話し終えると、なぜか中山は可笑しそうに笑い始めた。
「ははっ!低レベルな口喧嘩か。
アイツら、中学の頃から変わってないな……くくっ」
……何が面白かったのかは分からないが、とりあえず中山のツボにはまったようだ。
「とにかく、困ってんだよ。
顔を合わせればケンカが始まるし、部活どころじゃないし」
「あー、分かるよ。
そういうこと何回かあったし」
あれは大変だったな……と懐かしそうに呟く中山。
「俺としては手っ取り早く仲直りさせたいんだけど……何か良い方法ないか?」
「何もしなくて平気だよ」
「は?」
俺が思わず聞き返すと、中山は小さく笑った。
「ほっとけばすぐに仲直りするって」
「いや、でも……」
そんなすぐ仲直りできるような雰囲気でもなかったんだけど……