優しく、抱きしめて。



ものすごい音を立てながら



開けられる、準備室の扉



「先生!好き」


ムードもへったくれもありゃしないそんな告白は



かれこれ5ヶ月は続いている



「・・・静かに入りなさい」


告白はいつもどおりスルーして



俺は、資料を見ていた視線を



荒々しい息をしている彼女に向ける



< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop