AZZURRI~AZZURRO番外編~
昼過ぎ
ケシャの自宅前に豪奢な馬車が止まった
従者に伴われて降り立ったのは
肩まで伸びる赤毛が印象的な男
ハジェンズでも有名な貿易商
チャレス・タンプだ
彼こそケシャにおバラを贈った男である
派手な装飾品に上質な衣装
見るからに裕福であることがうかがえる彼の姿は
ケシャの自宅周辺では明らかに浮いていた
「ケシャさん?チャレスです。
いらっしゃいますか?」
丁寧な言葉にケシャが慌てて家から飛び出した
そう
今日は約束の日
しかし
妹の看病に追われケシャはすっかり忘れていた
宮に勤めている時とは違い
薄汚れた衣装に乱れた髪のケシャを見てチャレスは眉をひそめる
「チャレス様。
申し訳ありません、末の妹が高熱を出しまして
本日はお引き取りいただけないでしょうか?
後日また…。」
「私に帰れというのですか?
せっかく来たというのに?」
ケシャの言葉を遮るようにしてチャレスの言葉が重なった
言葉は丁寧だが
あらかに不満の色が見える
しかし
ケシャは頭を下げる
「申し訳ありません。
わざわざ足をお運びいただいたのにこのような事になってしまって。
失礼なのは重々承知しておりますが
どうか、今日はお引き取りください。」
「おねーちゃん、どうしたの?」
「お客さん?」
ケシャの声が聞こえたのか
家から弟たちが顔を出した
ケシャの自宅前に豪奢な馬車が止まった
従者に伴われて降り立ったのは
肩まで伸びる赤毛が印象的な男
ハジェンズでも有名な貿易商
チャレス・タンプだ
彼こそケシャにおバラを贈った男である
派手な装飾品に上質な衣装
見るからに裕福であることがうかがえる彼の姿は
ケシャの自宅周辺では明らかに浮いていた
「ケシャさん?チャレスです。
いらっしゃいますか?」
丁寧な言葉にケシャが慌てて家から飛び出した
そう
今日は約束の日
しかし
妹の看病に追われケシャはすっかり忘れていた
宮に勤めている時とは違い
薄汚れた衣装に乱れた髪のケシャを見てチャレスは眉をひそめる
「チャレス様。
申し訳ありません、末の妹が高熱を出しまして
本日はお引き取りいただけないでしょうか?
後日また…。」
「私に帰れというのですか?
せっかく来たというのに?」
ケシャの言葉を遮るようにしてチャレスの言葉が重なった
言葉は丁寧だが
あらかに不満の色が見える
しかし
ケシャは頭を下げる
「申し訳ありません。
わざわざ足をお運びいただいたのにこのような事になってしまって。
失礼なのは重々承知しておりますが
どうか、今日はお引き取りください。」
「おねーちゃん、どうしたの?」
「お客さん?」
ケシャの声が聞こえたのか
家から弟たちが顔を出した