野球嫌いなあたしと、先輩。
「あ?智?見てねぇけど」


嫌な名前、朝から出すなよな。


「そうっすかー。アイツほんといつもギリギリにしか登校しないんすよねー」


ふーん。

残って遅くまで自主練してるから起きれねぇんじゃん?

俺とは真逆。


……真逆っつーことは、夢の好みからも正反対なのか?


ふと昨日のことが思い出された。


『覚悟してて』


そう言っただけで、告白したわけでもないのに。


『ごめんなさい』


一礼して、走って帰りやがった。


まじでムカつく!
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