野球嫌いなあたしと、先輩。




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ピンポーン


家のインターホンを押す俺。

時は週末の正午。

場所は夢の家。


あんな顔されたら、気になるだろーが。

夢は何も言わないし、考えても答えなんか分かんねぇから、真相を確かめにきた。


「はーい!」


眉間にシワを寄せる夢を想像してたのに。

迎えてくれたのは、全開の笑顔。


「えーと?どちら様?」


雰囲気は夢だけど……年はだいぶ上?


「望姉ちゃん?え?誠二郎さんっ!」


家の奥からは、当たり前のように出てきた智。

望……姉ちゃん?
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