野球嫌いなあたしと、先輩。




****




夢は、全てをさらけ出した俺に言ったんだ。


「バッカじゃないの!」


それも極上の笑顔つきで。


一瞬、何が起きたのか分からなかった。


「あたしが言うのもなんだけど!あたしはアンタが凡人のステータスしかなかったとしても、モテてるし目立ってたと思うよ」


…………?


「アンタ冷たいフリしてるけど、結局気持ち悪いぐらい優しいじゃん!いつも他人のことばっか考えてるし」


夢……?


「野球部のことも誰より考えてるし、誰より努力してる。皆もそれぐらい知ってる!」
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