野球嫌いなあたしと、先輩。
「ん?夢?なんか本当に泣きそうになってない?」


「そ、そんなわけないでしょ!」


「そ?夢ならいつでも抱き締めてやるから」


……軽い。

軽すぎるよ、この男。


でも、何で……あたし笑ってんだろう?


「送ってやるから、遠回りしていい?」


ドキッ


「あたしん家、隣の隣なんですけど!」


「知ってるし!そんな簡単に帰したくないんですー!」


どこまでが冗談で。

どこまでが……本気?
< 79 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop