社長の吐息プラチナの甘美な囁き
私は尚貴に強制的に、ダイニングルームに連れ戻された。



フロアの照明はさっきよりも落ちて全体的に艶のあるムードに変わっていた。


「・・・ほら」


尚貴は私に右手を差し伸べてくる。


「でも、私には無理無理…」


「・・・俺に任せろ…」


「だって・・・」


私は必死に言い訳を探す。


「早祐」


尚貴は私の右手を握り、腰をかがめて懇願する。


「俺と踊って頂けますか?」


周囲に居た人たちの視線が私たちに降り注ぐ。



「わかったから・・・」


私は尚貴の熱意に折れてしまった。









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