社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「それでも飲むなら…お前の覚悟はホンモノだなっ」



「何??」


私は尚貴のシェリーを薦めたワケを強引に訊き出す。



BARのセオリーでは男が女にシェリーを薦めるのは『今夜、お前と寝たい』と言う不埒な意味があるらしい。



「意地悪…何も知らない私をハメるなんて酷い…」
私の反応を見てせせら笑う尚貴に抗議した。



「全部飲んでしまったし…OK…だよな」



尚貴は私に念を押してくる。



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