社長の吐息プラチナの甘美な囁き
髪の毛先に指を絡めて、私の耳許に吐息をかけてくる。



私はくすぐったくて思わず首を竦めて、抵抗した。



「…止めて…尚貴」



「…お前は自分から俺のテリトリーに入ってきたんだ…自覚あるのか?」




尚貴の低い声が私を凌駕していく。



襲われるのは仕方がないと言わんばかりに私を言い伏せる。



グラスの水を一滴も飲めずに唇を塞がれて、ソファーに倒された。



ソファーが軋むの同時に、尚貴が私の身体に乗り掛かかってくる。


幼稚園の時、身長は私の方が高かかったはずなのに、いつの間にか尚貴は私の身長を抜き、力も強くなっていた。



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