セックスフレンド
「マナ、何してる?」
瑞希くんから、電話がかかってきたのは、数日後の平日の夜だった。
「何もしてないよ。テレビ観てた」
「今から来るから。もうアパートの駐車場にいるんだ」
瑞希くんは電話を切った。
いきなりどうしたんだろう?
玄関のチャイムが鳴りドアを開けた。
「急にごめんな」
「いいけど…どうしたの?」
瑞希くんは、家に上がろうとしない。
表情が硬い気がするし。
「瑞希くん?」
「マナ…」
「何?」
「オレ達、会うのやめにしないか?」