セックスフレンド
「じゃあ、オレ帰るよ。もう話すこともないし」

「…待って!」

あたしは、掴んでいた腕を強く握りしめたけど。
あっさり、振りほどかれてしまった。

そして、玄関のドアを開け出て行ってしまった。

追いかけないと……
あたしは話したいことがある。

慌てて外へ出て行く。

「瑞希くん!」

「しつこいんだよ! うっとうしいんだよ!」

ビクッ。
あたしは怯んでしまった。

そして、冷たい風が吹き抜ける中、瑞希くんの背中を見送った。

そして、瑞希くんは車に乗り、こっちを見ることなく去って行った。

バカだ……
あたしはバカだ……

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