セックスフレンド
貴広は“まさか”と言っていた。

もしかして、あたしの出かけ先に勘ずいてる?(もう帰るだけだけど)

「今どこにいる? 早く言えよ」

「…電車きたから、電話切るね」

「はっ?」

あたしは、一方的に電話を切った。

とりあえず家に帰ろう。

ボーリング場には、貴広の車で行くんだから。

家に着いてから、連絡すればいい。

それまでに、ここで何をしていたか適当に考えておこう。


駅に向かう途中。

何度か携帯が鳴った。

貴広からの電話。

もう電車に乗ることなってるのに、なんでかけてくるかな?

あたしの嘘なんてバレバレか……
< 174 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop