セックスフレンド
駅へ向かう通り道に、どうしても通らないといけない所があった。

それは、瑞希くんの住むマンションの前。

見なければいいのに、ついつい見てしまう。

瑞希くんは今頃、ありささんと楽しく過ごしているの?

途端に胸が苦しくなり、逃げるようにして、駅まで早足で向かった。




1時間程、電車に乗って、家に一番近いで駅で降りる。

改札口を抜けてすぐだった。

そこには、貴広が立っていた。

「おかえり」

「……ただいま」

「ストーカーみたいな、マネしてごめん」

「そんなこと思ってないよ。迎えに来てくれたの?」

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