セックスフレンド
あたしと貴広は、今日初めて顔を合わせた。

朝は支度でバタバタするから、別行動だった。




教会につくと、新郎側と新婦側に別れて席につく。

待っている間、瑞希くんが何度か視界に入ってくる。

そのたびに、鼓動が加速して止められない。

「ねぇ、あの人、マナのこと気になってるのかな?」

「え?」

隣に座っていた同期の子の発言に戸惑う。

「新郎側にいる、後ろから三列目で右端の男の子。
マナのことチラチラ見てる気がするんだよね~」

「……」

後ろから三列目で右端の男の子──。

それは、瑞希くんのことだった。


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