セックスフレンド
「哲也さんらしいね」

「初めは、うっとうしい人だと思ったけど。
信用できる大人だなって思えてもきた」

「それで、瑞希くんは変われたんだ」

「テツさんは、オレを初めて見た時から、ワケありだと感じてたらしい」

「鋭い人だね」

あたしは、カフェオレを飲み干した。


「仕事には毎日行くようになって、売りもやめれたけど。
1人暮らしの家に帰ると、オレは所詮1人なんだって思ってた」

「……」

「家族とは血のつながりもなくて。家を出てからは帰りにくくなってさ」

「それで、どうしたの?」

「派手に女と遊び回ってたよ」
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