セックスフレンド
「さっ。母さん達帰るから。仕事上がりで来たから、お腹空いてるの。
今日の夜は、瑞希の大好物の唐揚げにでもしようかな?」
母さんの唐揚げか……。
懐かしいな。
昔よく食べてた覚えがある。
久しぶりに食べたいな。
「今、食べたいなって思ったでしょ?」
コクンと頷く。
「退院したら、いつでも食べに来なさいよ。
唐揚げ以外にも、瑞希の大好物用意して待ってるから」
母さんに続いて、父さんが口を開いた。
「そうだぞ。瑞希。いつでも帰ってこい。待ってる」
──待ってる。
その言葉に涙が溢れそうになり、必死に堪えた。