セックスフレンド
瑞希くんが体を離す。

「愛未、好きだよ──」

そう言って、あたしにキスをしてくれた。

瑞希くんの柔らかくて優しい唇。

恋人同士になって、初めてのキス。

あたしの胸を高鳴らせた。

触れ合うだけのキスが深く激しいものに変わっていく。

まるで、今まで会えなかった分のキスをしているようだった。


ようやく唇が離れた。


「続き、車の中でしようか?」

「えっ……」

キスの続きを車でしようってこと?

「冗談だよ。さすがに日のあるうちは無理だろ?」

「日がなくても無理だよ!」

「続きは、マナの家でってことで、いい?」
< 318 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop