セックスフレンド
10月に入り、少しだけ冷たくなった風が吹き抜けていく中、瑞希くんは言葉を続けた。

「オレの過去を受け入れてるか?」

「何、今更なこと言ってるの? 受け入れるに決まってるじゃない。だからここにいるんだよ」

「オレとつき合ってくれる?」

「うん。こんなあたしだけど、ヨロシクね」

「もうセフレ扱いなんて嫌だからな」

「うん。あたしもセフレの関係なんて嫌だ」

あたし達はどちらからともなく抱き合った。

瑞希くんの胸の中。

温かくて安心する。

また瑞希くんの胸に飛び込める日がくるなんて。

「マナに出会えて本当に良かった」

「あたしもだよ」



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