セックスフレンド
着信は瑞希くん。
電話の内容は、飲み会終わったら連絡してとのことだった。

電話を切り終えて、


『彼氏から?』

大野さんが聞いてきた。

『いいえ。セフレです』

『はっ? セフレ?』

『はい…』

酔っていたあたしは本当のことをバラしてしまった。

そして、気づいた時には遅かった。

一瞬にして酔いが覚めたのは言う間でもなかった。

以来―
あたしの苦手な人になってしまった。



「紺野? 聞いてるか?」

ハッとした。
大野さんに関係がバレた日のことを思い出していて、話を聞いていなかった。


「何ですか?」

「だから、家まで送るって言ったんだよ」
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