セックスフレンド
「そっか。セフレ家に待たせてるから行けないよな」

「大野さん!」

「当たりだろ?」

「…はい」

あたしは小声で返事。

そう。
大野さんは、あたしと瑞希くんの関係を知っているのだ。

だから、苦手。
なんだか、弱味を握られているような感じになってしまう。



瑞希くんとの関係がバレたのは、2週間ほど前のことだった。



金曜日の夜―
ラインの皆で飲みに行った。

あたしは、大野さんと隣同士に座っていた。



『おいっ。紺野、飲み過ぎだぞ』

『そんなことないですよ』

その時、あたしの携帯が鳴った。
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