復讐と言う名の愛をプレゼント
『おばぁちゃん。』
小さく声を出したのは
ずっと隣に居た唯。
『ぇ?』
私は小さく声を出す
『おばぁちゃんを助けたって言ってたでしょ!恥ずかしいからって賢汰くんにまで隠さなくていいぢゃん!!』
ゅ、ゆい??
『麗那、そ、そうなのか??』
いきなり穏やかに変化した賢汰の顔を見て
『う、うん』
としか言えなかった。
むしろ
唯、ありがとう。
『早く言ってくれればよかったのに』
賢汰はにこっと笑って
そぅ言うと、
自分の教室へ帰って行った。
『......ゆ、ゆい?』
嘘をついてくれた張本人の顔を見ると
......ドヤ顔しながらこっちを向いて笑った。
なんだろう
嫌な予感がする....
『ねぇ、れいなちゃん?』
『な、なに?』
背中から冷や汗が垂れる。
『あたし、大好きな親友のために親友の彼氏に嘘ついちゃった....』
にこっと笑う唯。