好きなんてありえない!!


「お前さ、ぶっ倒れて保健室に俺が
運んでる時に泣いてたんだよな」

「え…」

全然覚えてない……。
しかも先輩が連れて来てくれたんだ。

「でもお前、俺に礼も言わず
教室飛び出して行ったよなぁ?」

「そ、それは先輩が私の事運んだって
知らなかったし怒られると思って…」

「素直かと思えば意地っ張りだし」

「う…」

「気がついたらお前の事、好きになってた」

「~~っ!?」

「…お前は俺の事嫌い?」

「き、嫌いじゃ、な、ない」

「…俺の事好き?」

「す、好き、じゃないっ…!」

「本当?」

「う、うん……」

「じゃ、確かめてみよっか」

「え………」



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