危険な彼と危ない初恋
私達の行く高校では、どちらも寮が用意されている。
つまり、二人とも寮生活を送っていくことになる。
だけど、暇な時はいつでも遊びに来ていいと優雅は言ってくれた。
私は、幸せものだ。
こんなにも、人に気づかってもらえて。背中を押してもらえて。
やっぱり人は、ささえあって生きている。いや、ささえあわなきゃ、生きていけない生き物なんだと私は実感した。
これからは、皆にもっと感謝して生きていかなきゃなぁ…
飛行機のなかで、私はそんなことを考えながら、『東京』に向かった。
もちろん、隣で仮眠をとっている優雅は何も知らないわけで。