危険な彼と危ない初恋
よかったぁ!!沙良も優しそうだし、これから仲良くやっていけそう。
このとき、私の不安は一気に吹き飛んだんだ。
「ねぇねぇ!!沙良はなんでこの高校に来たの?」
私にとっては何気ない質問だった。
だけど、私と沙良の間では、少しの沈黙が訪れる。
「・・・・・・・・え・・・・えと・・・・あ!!今のことは気にしなくていいから!!」
沈黙を破ったのは結局私だった。
で・・・・・でも、“気にしなくていいから”なんて、我ながら苦しいフォロー・・・・・
「いいよ。そんなに気にしなくて。私もホントのこと言うよ。・・・・・・・なんか、美羽なら大丈夫って気がしたんだよね・・・・・私達って会ったばかりの初対面なんだけど・・・・・・」
「・・・・・・え。そんな、無理して話すことないよ・・・・・私、何気なく聴いただけだし・・・・・」
「いいの。私がいいって言ってるんだから美羽は、黙って聴いてて」
「・・・・・・・うん」
沙良は、何となく分かってたのかもしれない。きっと私に気をつかってたんだ。
今、話さなかったらきっと御互いに気まずい。
きっと、壁を作ってしまう。
そんなことを思ったんだろう。
いくら鈍感な私でも、沙良の顔をみると嫌でも気付いてしまった。
―――――だけど、これから話す内容なんて考えもしなかった私には、やっぱり聴かなければよかったなんて後悔することなんて知らない。
ましてや、考えもしてなかった訳で・・・・・・