危険な彼と危ない初恋




もう、その気持ちは抑えられなくて。


でも、やっぱり気付いてしまった。


その気持ちの正体を……――


いや、本当は最初から知っていたのかもしれない。

だけど、認めたくなかったんだ。

抑えようとすればするほどその気持ちは、溢れていく一方で。


もう、どうすることもできない。


認めたくないけど。

でも、それはもっと辛いよぉ。

凄く凄く虚しくて。悲しくて。


でも、駄目だね。


自分の気持ちには、素直にならなくちゃ。
前を向いて歩くって決めたんだ。


素直にならなくちゃ。

この気持ち、


……恋に……―――――









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