名無しのノート
わたしは、ギリギリのところで、瑠璃香さんの手を掴みました。

「…駄目です、瑠璃香さんはまだ…死んではいけません……生きなきゃ

生きなきゃいけないんですっ!」

その瞬間、瑠璃香さんの無表情が崩れました。
谷中さんも加わり、瑠璃香さんを引き上げました。

「さて、落ち着いてからでいいから、…教えてくれないかな?」

瑠璃香さんが、自殺しないよう、屋上から出てすぐの階段で、こう谷中さんは、話を切り出しました。

いったい、何で脅されていたんでしょうか?
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