誘拐女子恋をするっ!!


「今日はあの子にするかな。」



ボソッと言った。



男の子がスッと横を通り抜けた。



と、同時に後ろポケットに押し込んであったハンカチをすっと、落とした。



そして、男の子の肩を叩く。



ポンポン。


「ん??」



「ねえ、ずっと向こうで落ちてたハンカチ、君の??」


「え??!!」


男の子は後ろをさすさすと、触ってみた。

「ないっっ!!!!」



男の子は叫びだした。


「場所教えてあげるから、泣かないで?」



優しい言葉で振り向かせる。


「うん・・・。」



男の子は素直にこっちに来た。一緒にいた男の子に先に行っているようにつげ、私の後について来た。


「お姉ちゃん・・・」



「・・・・。」


大丈夫。ハンカチは君のお友達のポケットに入れておいたから。



こっちに来なさい。




まだ知らない。


あそこに倉庫があるなんて。
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