わたしの意味
拾漆
それから、家を出て…

彼女を駅まで見送るまでの間、
彼女にこう話した。


また、あいつにメールしてやってくれない?

…起きるたびにメールが来てるか
いつも携帯を見てるんだ。

それに対して…

彼女ははっきりした口調で言った。

それはできません。
これからもメールも携帯もしません。

わたしも少し調べました。

たしかに…
あの病気の原因はわかりませんね。

でも、精神的なものが関係してるなら…

頭のなかでその記憶を薄めていく、
思い出に変えていくのが一番みたいです。

この先…

中途半端にわたしが関わっていたら、
しょうさんはきっとあのまま変わらない。

だから…

今はしょうさんは自身の力で、
目の前の壁を越えて欲しいんです。
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